お知らせ
2019/7/6
成層圏でのギネス世界記録を達成しました
日清やきそばUFOのプロモーションの一環として成層圏への放球、映像モジュール、通信モジュールのお手伝いをさせていただきました。
6月24日はU.F.O.の日なので、U.F.O.を成層圏に打ち上げるのです。
放球地はモンゴル、日本では使うのが難しい[*1]無線などをつかって、日本にきれいな映像をお届けするためです。
この話をいただいたときは、いい季節のモンゴルだし楽しみだな。程度に考えていたのですが、いざ初めて見ると、苦労の連続でした。
本番から遡ること1ヶ月前の5月に通信実験としてモンゴルに入り、通信機のテストをしました。今回通信モジュールは3つの構成でした。
1. 成層圏から地上へ位置情報を通信するトラッカーモジュール
2. 成層圏と地上で相互通信し、輝夜月さんを動かすデータモジュール
3. 成層圏から地上へ輝夜月さんと後ろの地球の画を送る映像モジュール
鬼門だったのは3番の映像モジュール。メーカー選定の機材を使っているにもかかわららず、映像が5km程度しか飛びません。100km飛ぶって書いてあるのに…
ここからは試行錯誤の連続でした。メーカーに問い合わせて新しいアンテナを送ってもらうも、状況は変わらず。
何度もテストを行いました。
結局はアンテナの組み合わせで飛ばせることがわかったのですが、そこにたどり着くまで辛かったです。代理店さん含めてみんなポジティブだったのが救いでした。また、今回から新しく入ってくれた橋本くんが大活躍で、最後までパラボラアンテナで映像を受信し続けてくれました。
通信以外でも本番までに5回テストをして、全て何らかの原因で失敗しましたよ。そして迎えた当日。大成功!
最後までみんなを励まし続けてくれた電通さんチーム。
日本までに伝送を一手に引き受けてくださっただけでなく、アンテナのヒントをくれたトライアンフさんチーム。
プロジェクトをリードしてくださりながら、輝夜月モジュールを構築したアタリさんチーム。
モンゴルでの打ち上げをバックアップしてくださっているモンゴル高専のみなさま。
そしてスペースエンターテインメントラボラトリーのみなさま。
いつも日本で支えてくださっている協力者のみなさま。
そして屈強で照れ屋さんだけど記念写真大好きなモンゴルドライバーチームのみなさま。
本当に良かったです。おめでとうございます。
ギネス世界記録の挑戦成功率は10%くらいだそうです。
今回はHUAWEIの持つギネス記録を更新したわけで、成層圏気球において大きな一歩を刻めたのではないかと思います。
ギネス世界記録 『30.26km』
[*1] 実験局申請すればいいのですが今回は時間がなく。